不思議だにゃ
今回はさくともさん(@418iamteapot )さんの チラシの裏 Advent Calendar 2017 http://adventar.org/calendars/2535 に参加させて頂きました。ありがとうございます!
みなさん、恋してますか?
私はしていません。生まれてこの方、一度も三次元に生きる殿方に恋慕したことがありません。更には成長するにつれて彼女が常に居るようになってしまいました。それが祟ってか、生理が二か月に一度しかこない生活を送っています。
そんな私でしたが、最近やっと三次元の男性の「推し」が出来ました。これは成長なのではないでしょうか?今までは「推しキャラ」ですら全て二次元に生きている老若男女だったのですから。
私の偏見ですが、世間のメンヘラの皆さんは恋愛経験が豊富で現実の男性に恋をする行為に慣れていらっしゃると思います。胸のトキメキや、愛しさ、じれったさ。(私はしたことないので全部想像で書いています。)
しかし私がいかに喪女だからといっても友人知人たちからのノロケは死ぬほど聞いているワケです。しかし甘い生活真っ只中の彼女たちは「いかに私が幸せで彼氏がすばらしいか」くらいしか話さないわけです。感情の経緯や背景をあまり語りません。また少女漫画などの恋愛的教科書も好きではない方なので未だに見識は浅いままです。
そんな私は経験不足のまま、いつの間にかリアルに生きる男性を推してしまい、ここ数日本格的に体調が悪い状態が続いています。
なぜかというと、今までは本来実体がない想像の方たちを私の脳内で「仮に生きていると」捉え愛でていた訳ですので、現実の人間の供給者をどのような距離感、どのような心持ちで挑み、どのような姿勢で愛で、応援したら良いかまるで見当もつかないからなのです。
ですから、推しが「三次元に生きている男性」という事を受け入れる事さえ数日かかりました。もし、推しが女性だったら話は変わっていたでしょう。私の体調も今よりはマシだったかもしれません。
エンターテイナーの如く私達に娯楽を提供している彼ら(推し)も、私達と同じ人なのです。冬の肌寒い朝に白い息を吐き、同じ大地を踏んで生活をしている訳です。考えるだけで気が滅入ってしまいます。多額の寄付をしたい。
情報が使い捨てされる時代になってもう長らく経ちました。私はそれがとても悲しいのです。沢山の「面白い」が溢れている今、彼らはより良いコンテンツ性を目指します。しかし面白くあろうとすると、人というものは削れ、摩耗し、擦り切れてしまうものです。皆さんも心当たりはないでしょうか?高みを目指した末に気の狂った漫画家や、海に身を投げる小説家など。
彼らの幸せを願えば願うほど、エンターテイナーである事を気にかけてしまうのです。
無料で娯楽を手に入れられる事に慣れてしまった世代が多くなった今、彼らはきっと「もっと面白いものをくれ!もっと!早く!もっと!」と胡坐をかいて口を開けて待っていると思うのです。それが心苦しくてならないのです。
そんな彼らに向かって「もっと真摯に考えてよ!」と泣き叫んでも、「老害嫉妬ババアが何か言ってるww」と一蹴されるでしょう。これでは「昔はテレビすらなかったのに今はスマホばっかり!」とキレてるババア達と同じなのです。ですから、私はそれらを横目に推したちに金銭を落とすしかできません。
(更には、賢明な彼らはきっと上手に搾取してくれると思います。そうであって欲しいと思います。)
彼らに幸あれ。私は財布を握りしめ、ただただそう願う事しか出来ないのです。
Twitter(@maru_sasaki)